皆様、こんにちは!福岡リスクコンサルティング株式会社(むなかたFP事務所)です。私たちは宗像市を拠点に、ご家庭の「お金のかかりつけ医」として、保険・家計・資産形成のご相談をお受けしているファイナンシャルプランナーです。
「うちの生命保険、多すぎ?それとも足りない?」
「もしものとき、家族にお金を残したい」
その気持ちから生命保険に加入される方は多いものです。けれど、いざ自分の保障額を見返すと、「この金額で足りるのかな?」「逆に、保険料を払いすぎていないかな?」と不安になる方も少なくありません。
保険のセールスで「安心のために手厚く」とすすめられるまま入っていたり、反対に「とりあえず」で最低限のまま何年も放置していたり。どちらも、わが家にとって「ちょうどいい」とは限りません。
大切なのは、商品を選ぶ前に「わが家には、いくらの保障が必要なのか」という金額(=必要保障額)を知ることです。今回は、その考え方をFPの目線でわかりやすく整理します。必要額が分かれば、保険選びは一気にシンプルになるはずです。
※本記事は2026年6月時点の一般的な情報提供です。遺族年金等の制度・金額は改定される場合があります。最新情報は日本年金機構・各公的機関の公式情報をご確認ください。
必要保障額とは「足りない分だけ」を埋めるお金
必要保障額とは、ひとことで言えば「一家の働き手に万一があったとき、これからの支出に対して足りなくなる金額」のことです。基本の考え方はとてもシンプルで、次の引き算で求めます。
必要保障額 = これから必要な支出(出ていくお金)- 見込める収入・資産(入ってくるお金)

ここで多くの方が見落としがちなのが、「入ってくるお金」の存在です。万一のとき、残されたご家族は遺族年金を受け取れたり、勤務先の死亡退職金、これまでの貯蓄、配偶者の収入などがあります。これらを差し引かずに「必要な支出」だけで保険に入ると、必要以上に大きな保障になり、保険料を払いすぎてしまうのです。
「出ていくお金」を書き出してみる
まずは、万一の後に必要となる支出を整理します。代表的なのは次の3つです。
| 項目 | 考え方の目安 |
|---|---|
| 遺族の生活費 | 末子が独立するまでは現在の生活費の約7割、独立後は配偶者1人分として約5割、で見積もるのが一般的といわれています |
| 教育費 | お子さまの進路イメージに応じた金額(幼稚園〜大学まで進路により幅がある) |
| その他 | 住居費(家賃 or ローン残債)、葬儀費用、緊急予備資金など |
ポイントは、生活費を「末子独立まで」と「独立後」に分けて考えること。お子さまが独立すれば必要な生活費は下がりますし、住居費も持ち家か賃貸かで大きく変わります。ざっくりでよいので、わが家の数字に置き換えてみると、必要額のイメージがぐっと具体的になります。
意外と大きい「入ってくるお金」=遺族年金を知る
必要保障額を正しく出すうえで、絶対に外せないのが遺族年金です。「公的な保障なんて、たいした額じゃないでしょう」と思われがちですが、実際には、お子さまがいるご家庭にとって大きな支えになります。
遺族年金は大きく2種類
- 遺族基礎年金:「子のある配偶者」または「子」が対象。お子さまの人数に応じて加算される
- 遺族厚生年金:会社員・公務員などが対象。亡くなった方の報酬比例部分の4分の3が目安
たとえば会社員のご家庭で、配偶者とお子さまがいる場合、遺族基礎年金(基本額+子の加算)と遺族厚生年金を合わせると、年間で100万円台〜の支給になるケースもあります。これがお子さまが高校を卒業する頃まで続くため、トータルでは大きな金額になります。
ただし、遺族年金は職業(会社員か自営業か)や家族構成によって受け取れる種類・金額が大きく変わります。特に自営業など国民年金のみの方は、遺族厚生年金がなく遺族基礎年金が中心になるため、その分は自助努力での備えが必要になりやすい、という違いがあります。また、遺族年金は近年、制度の見直しが議論されている分野でもあるため、最新の情報を確認することが大切です。

「公的保障で、わが家はいくら受け取れるのか」をきちんと把握すると、本当に保険で備えるべき金額が見えてきます。ここが、保険の入りすぎ・不足を防ぐいちばんの近道です。
必要保障額は「時間とともに減っていく」


もうひとつ知っておきたい大切な特徴が、必要保障額はずっと一定ではなく、年々減っていくということです。理由はシンプルで、お子さまの成長とともに「これから必要な教育費・生活費の残り」が少なくなっていくからです。
- 子どもが小さいうち … これからの教育費・養育費が長く残る → 必要保障額は大きい
- 子どもが独立したあと … 大きな教育費の出番は終わる → 必要保障額は小さくなる
つまり、若いうちに入った大きな保障をそのまま何十年も持ち続けると、いつの間にか「過剰」になっていることがあります。だからこそ、ライフステージの節目(出産・住宅購入・子の独立など)で見直すことが大切なのです。
必要額が分かったら、保障の「タイプ」を選ぶ


必要保障額のイメージがつかめたら、次は「どんな保険でその保障を用意するか」です。死亡保障の代表的なタイプを、フラットに並べてみましょう。どれが優れている、ということではなく、それぞれに向き不向きがあります。
| タイプ | 特徴 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 定期保険(掛け捨て) | 一定期間、割安な保険料で大きな保障を確保しやすい | 子育て期など「今だけ手厚く」備えたい | 満期で保障が終了。貯蓄性はない |
| 収入保障保険 | 毎月給料のように保険金を受け取る。必要保障額の逓減に合いやすい | 合理的に、ムダなく備えたい | 受け取り総額は時期により変動 |
| 終身保険 | 一生涯の保障。解約返戻金など貯蓄性を兼ねる設計も | 整理資金など一生涯の備えを残したい | 同じ保障額なら保険料は高め。早期解約で元本割れも |
| 変額保険 | 死亡保障を持ちつつ、運用成果に応じて受取額が変動する | 保障を持ちながら長期運用も考えたい | 価格変動リスク・諸費用がある |
※各商品にはメリット・デメリットの両面があります。保険商品は途中解約時に元本割れする場合があり、変額保険などは価格変動リスクを伴います。ご家庭の状況・必要な保障・リスク許容度によって、最適な組み合わせは異なります。
たとえば「子育て期の必要保障額が大きい時期だけ、割安な掛け捨てで手厚く備える」「一生涯残したい整理資金は終身でカバーする」というように、目的ごとにタイプを組み合わせることも一つの考え方です。「ひとつの保険で全部を兼ねる」必要はありません。
「多すぎる保険料」も、家計のリスクになる
意外に見落とされがちですが、保障が大きすぎる(保険料が高すぎる)こともまた、家計にとってのリスクです。毎月の保険料が家計を圧迫すれば、その分、今の暮らしや教育・老後への備えに回せるお金が減ってしまいます。
必要保障額の考え方が大切なのは、まさにここです。「足りない分だけ」を、無理のない保険料で備える。これが、安心と家計のバランスを両立させるコツです。「手厚いほど良い」でも「安いほど良い」でもなく、わが家にちょうどいいを見つけることが目標です。
必要保障額を考える4ステップ
遺族の生活費(末子独立まで/独立後)、教育費、住居費、葬儀費用などをざっくり見積もります。
遺族年金、死亡退職金、貯蓄・資産、配偶者の収入見込みを合算します。職業・家族構成で遺族年金は変わります。
「出ていくお金 − 入ってくるお金」が、保険などで備えるべきおおよその金額です。
必要額に合うタイプを選び、ライフステージの節目で「過不足がないか」を確認します。
よくあるご質問
必要保障額は、いくらが平均ですか?
正直なお話、「平均」はあまり参考になりません。お子さまの年齢・人数、住居が持ち家か賃貸か、配偶者の収入、職業(遺族年金の種類)によって、必要額は数百万円から数千万円まで大きく変わるからです。平均ではなく「わが家の数字」で出すことが大切です。
共働きでも死亡保障は必要ですか?
共働きだと配偶者の収入がある分、必要保障額は小さくなる傾向はあります。ただしゼロでよいとは限りません。どちらか一方が欠けたときに家計が回るか、教育費が払い続けられるかを確認したうえで判断するのがおすすめです。
自分で計算するのが難しいのですが…
遺族年金の試算など、専門的で分かりにくい部分があるのは確かです。生命保険会社や公的機関のシミュレーションを使う方法もありますし、FPに相談すれば、わが家の数字に沿って一緒に整理できます。まずは「だいたいの方向性」をつかむところからで大丈夫です。
まとめ:保険は「金額」から考えると失敗しにくい
生命保険選びでつまずきやすいのは、商品から入ってしまうこと。先に「わが家の必要保障額」という金額をつかめば、保険選びはぐっとシンプルになります。
- 出ていくお金(生活費・教育費・その他)を書き出す
- 入ってくるお金(遺族年金・退職金・貯蓄・配偶者収入)を引く
- 残った「足りない分」を、無理のない保険料で備える
- 必要額は時間とともに減るので、節目で見直す
私たちは、特定の商品だけをおすすめすることはありません。まず必要額を一緒に出したうえで、選択肢を広くお見せします。手厚すぎず、足りなすぎず、わが家にちょうどいい保障を一緒に見つけましょう。
我が家の場合は…?
- わが家の必要保障額は、ざっくりいくらくらい?
- 万一のとき、わが家は遺族年金をいくら受け取れる?
- 今入っている保険、多すぎ?足りない?
- 掛け捨て・終身、わが家にはどの組み合わせが合う?
むなかたFP事務所の無料相談をご活用ください
私たち福岡リスクコンサルティング株式会社(むなかたFP事務所)は、宗像市を中心とした地域のご家庭の「お金のかかりつけ相談役」として、保険のご相談を数多くお受けしています。商品ありきではなく、ご家族の価値観に寄り添う伴走者として、選択肢を広くお示しすることをお約束します。
- 遺族年金の試算を含む、わが家の必要保障額シミュレーション
- 今ご加入中の保険の点検(過不足・重複のチェック)
- 必要額に合った保障タイプの整理(幅広い選択肢からご一緒に)
無理な勧誘や特定商品の押しつけは一切いたしません。「うちの保険、これで合ってる?」という素朴な疑問からのご相談、大歓迎です。
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